ある時期になると症状が重くなったり、軽くなったりするうつ病を「季節性うつ病」(「季節性感情障害」)とよばれています。
季節性うつ病は、特に日照時間が深く関係しているようです。
日照時間が短くなる秋から冬にかけて悪化し、春から夏にかけて良くなるのが一般的で、「冬季うつ病」ともよばれています。
稀に、冬季うつ病と逆のパターンもみられます。
季節性うつ病は、抗うつ薬はあまり効果がありません。
季節性うつ病の場合、人工的に強い光をあてる、高照度光照射治療を行います。
通常の室内の明るさは300〜500ルックス程度ですが、高照度光照射治療の場合では2200から3500ルックス程度の強い光を早朝2時間ほど浴びると良いとされています。
季節性うつ病に対する効果の現れは早く、2〜4日でうつ症状の軽減がみられます。
高照度光照射治療の場合、これを中断するとまた元のうつに戻ってしまうので、継続していく必要があります。