定年にさしかかろうとしているサラリーマンが、定年を前にして、第二の職場もままならず、老後に打ち込む趣味もないといった場合や、定年退職してそれまでの忙しい生活や責任ある仕事から解放されたサラリーマンが、うつ状態に陥る「定年うつ病」が近年急増しています。
定年うつ病は「初老期うつ病」ともいわれ、症状としては、無気力、疲労感、頭重感、胃の不快感、食欲不振、不眠などがよく現れるようです。
退職に伴う収入の減少や老後の生活の不安も、定年うつ病を引き起こす大きな要因と考えられています。
定年退職を迎える初老期は、環境の変化に適応する能力が低下してくる時期でもあり、一層定年うつ病になりやすくなります。
定年うつ病は、真面目で頑張り屋、仕事一筋で趣味を持たない人に多くみられるようです。