子供はいつか巣立っていきます。
子育て中は時間に追われ、たまにはのんびりしてみたいと愚痴っていた主婦も、いざ子供が独立して、時間があり余るようになると、急に張り合いがなくなり、ぽっかり心に穴が開いたようになることがあります。
空になった家に一人残され、孤独感に襲われる。
また、おりしも更年期障害の時期と重なると、事態はますます悪化。
主として主婦に見られるこうした心の状態を「空の巣症候群」とよばれています。
空の巣症候群になりやすい人は、専業主婦で子育てに没頭し自分の事は二の次、などという傾向があります。
また、空の巣症候群になりやすい人は、出不精で、人付き合いも少ないことから、子供に親離れされると、献身の対象を失い、心に大きなダメージを受けます。
空の巣症候群は放っておくと、不眠、手の震えなどの自律神経失調症になったり、うつ病になるケースもある、危険なサインです。
さらに、空の巣症候群は別名「台所症候群」と呼ばれるように、台所にこもってキッチンドリンカーになり、アルコール依存症になる恐れもあります。
空の巣症候群に陥らないために、もう何もすることがなくなったと消極的にならずに、新たな活動の場を見つけ出すことが重要になってきます。