うつ病では不眠がよく現れます。
寝つきが悪くなるだけでなく、夜中に目が覚めてしまったり(中途覚醒)、朝早く目が覚めてしまったり(早朝覚醒)します。
悪夢にうなされることもよくあります。
特に朝早く目が覚めるのはうつ病に特徴的で、「午前3時症候群」とよぶ人もいます。
午前3時に限らず、午前4時でも5時でもいいのですが、いずれにしてもいつもよりずっと早く(目安としていつもより2時間以上早く)目が覚めてしまう。
しかも、うつ病になると、早く目が覚めたからといってすぐに起き上がれるわけではなく、ふとんの中で悶々としています。
うつ病は、食欲や性欲、睡眠という人間にとって一番重要な欲望の障害で気づかれることが多いので、「食欲がなくなって眠れない」といった症状が2週間以上続いている場合には、早急に心療内科などを受診することを強くおすすめします。