うつ病の治療 >
抗うつ薬の種類

抗うつ薬の種類

うつ病は、脳内の神経伝達物質である「セロトニン」や「ノルアドレナリン」などが減少して起きる病気です。

そこで、うつ病に使われる抗うつ薬には、これらの脳内神経伝達物質を増加させる作用があります。

抗うつ薬の種類は、一般に次の4つに分けられます。

  1. 三環系抗うつ薬
  2. 古い歴史を持つ抗うつ薬で、効き目としては、最も切れ味のよい薬といわれています。
    ただし、眠くなったり、便秘がひどくなったり、口が渇いたり、排尿困難といった副作用も強いのも特徴的です。
    「トフラニール」「アナフラニール」「トリプタノール」など

  3. 四環系抗うつ薬
  4. 三環系抗うつ薬の次世代の薬です。
    副作用は三環系抗うつ薬よりも弱いですが、切れ味も三環系抗うつ薬より劣ります。
    「ルジオミール」「テトラミド」など

  5. SSRI
  6. 「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」と訳されます。
    セロトニンの再取り込み(再吸収)だけを阻害して、セロトニンの量を増加させる効果があります。
    副作用は三環系・四環系の薬より格段に少ないのが特徴ですが、むかつきなどの消化器症状を起こすことがあります。
    「パキシル」「ルボックス」「ジェイゾロフト」など

  7. SNRI
  8. 「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」と訳されます。
    SSRIがセロトニンの再取り込みだけを阻害するのに対して、SNRIはノルアドレナリンの再取り込みも阻害します。
    副作用は、SSRIと同様、むかつきなどの消化器症状を起こすことがあります。
    「トレドミン」

  9. その他
  10. 胃潰瘍の治療に使われるスルピリドという薬が、うつ病に対しても使われることがあります。
    「ドグマチール」



▲TOP
うつ病の知識TOP