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抗うつ薬と習慣性

抗うつ薬と習慣性

一部のベンゾジアゼピン系といわれる薬剤(抗不安薬、睡眠薬)などのように、抗うつ薬そのものに依存性や習慣性があるわけではありません。

抗うつ薬を長期間使ったとしても、やめられなくなったり、中毒を起こしたりということはありません。

また、次第に抗うつ薬が効かなくなって、抗うつ薬を増量しなければならなくなるということもありません。

では、抗うつ薬にまったく習慣性がないかというと、そうでもないのです。

抗うつ薬の作用だけを考えると、精神的にも身体的にも依存性はほとんどないといってもいいのですが、「飲んでいると安心」という気持ちのために、抗うつ薬が手放せなくなることがあります。

そのような場合、主治医に相談すると、定期的に抗うつ薬を飲むのはやめて、うつ症状が重くなったとき、あるいはうつ症状が重くなりそうだと感じたときだけ、抗うつ薬を飲むようにアドバイスされることもあります。

これは、抗うつ薬の作用によるものではなく、まったく精神的なものといえます。

抗うつ薬をいつも持っていると安心感が得られるために、実際は抗うつ薬を使う必要がなくなる場合があります。



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