自分の意思に反して繰り返し頭に浮かぶ、無意味で、現実には起こりそうもない考えを「強迫観念」といい、そうした考えを払いのけようとする行動を「強迫行為」といいます。
そして、強迫行為を繰り返すために、日常生活に著しく支障をきたしている状態を「強迫状態」といいます。
「強迫性障害(強迫神経症)」とは、この強迫状態が自分の意思に反して繰り返し起こり、非常に苦悩している場合を指します。
強迫性障害(強迫神経症)における強迫観念には、たとえば、自分の行為に落ち度がなかったかどうかを疑う「疑惑癖」、ある出来事が起こった原因や理由に疑問を持ち、その疑問を解消しないとどうしても気がすまない「詮索癖」、眼に入るものを一つずつ数え上げないと気がすまない「計算癖」などがあります。
また、強迫性障害(強迫神経症)における強迫観念に対する悩みには、次の2通りがあります。
後者はいわゆる恐怖症で、強迫行為につながります。