日常のちょっとした出来事に対して過剰な心配をし、その心配が6か月以上続き、自分ではその心配を払いのけられず、著しい苦痛を感じ、日常生活や社会生活に支障をきたしてしまう状態を「全般性不安障害(GAD)」といいます。
全般性不安障害の具体的な症状としては、落ち着かない、疲れやすい、集中力の低下、イライラ感、肩こり、頭重感、睡眠障害などがあり多様です。
全般性不安障害の特徴は、不安の対象が特定的でなく、実にさまざまな対象に不安を抱いてしまう点にあります。
元来神経質で心配性な人が全般性不安障害になりやすいといわれていますが、そうした性格に何らかの強いストレスが影響して全般性不安障害を発症する場合が多いようです。
また、全般性不安障害の症状は、一進一退を繰り返し、長期的になることが多いようです。
全般性不安障害の治療としては、抗不安薬や抗うつ薬のSSRIなどの薬物療法のほか、認知療法などの精神療法があります。