軽症うつ病と適応障害の抑うつとの臨床的な違いは、適応障害の抑うつの場合は、ストレス要因が存在するところでは「うつ病的」だが、その他の状況(遊びや趣味の世界)のところでは普通にいられるが、軽症うつ病の場合は、遊びや趣味といったストレス要因が存在しないところにおいても抑うつ気分があり関心がなくなるということが、最大の違いといえます。
簡潔にいえば、適応障害の場合はストレス要因から離れれば元気が戻るのに対して、軽症うつ病の場合は元気が戻らないということです。
治療法については、適応障害も軽症うつ病も大きな違いはありません。
適応障害と診断された場合でも、抗うつ薬や抗不安薬が処方されます。