うつ病の治療法に、電気痙攣(けいれん)療法があります。
電気けいれん療法はECTともいい、けいれん発作を誘発するような電気刺激を頭部に与えることによって、精神症状の改善をはかる治療法です。
電気けいれん療法は麻酔下で筋弛緩薬を使うので、実際にけいれんが起こることはありません。
電気けいれん療法の効果、特に、うつ病に対する有効性は、70%〜90%と高く、薬物治療が難しい高齢者にも用いられています。
電気けいれん療法の副作用としては、記憶障害や妄想、不整脈などがありますが、いずれも一過性のもので、通常数日から数週間で回復するといわれています。